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[ 297] クローズアップ2008:四川大地震・自衛隊機派遣へ 歴史的転機に - 毎日jp(毎日新聞)
[引用サイト]  http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20080529ddm003030147000c.html

侵略を受けた経験から自衛隊の動きに敏感だった中国政府が、四川大地震の救援目的で自衛隊機の派遣を要請してきた。実現すれば、自衛隊にとって創設以来初めて正規部隊が中国で活動することになる。派遣される航空自衛隊の任務は緊急支援物資の輸送に限られる見通しだが、現中国の建国から59年を経て日中両国が歴史的な一歩を踏み出す転機となりそうだ。【古本陽荘、白戸圭一、松尾良】
中国外務省から在北京の日本大使館に打診があったのは27日午後だった。「支援物資と輸送をお願いしたい。自衛隊を含めて検討していただけたら」
内容はただちに東京に打電され、第4回アフリカ開発会議に出席中の福田康夫首相に伝わった。「分かった」と首相。空自派遣の本格的な準備はこの時点から始まった。
だが、実は地震発生と同時に日本は自衛隊派遣を視野に入れていた。福田首相が中国側に「必要があればできるだけのことをする」と伝えた12日夜。日本側は可能な支援策を記した書簡を中国側に手渡した。(1)資金援助(2)物資援助(3)緊急援助隊の派遣(4)医療チームの派遣−−と続き、5番目に「自衛隊派遣」と明記されていた。
中国側はこれに沿って資金や物資の援助を求めた後、15日に緊急援助隊、19日には医療チームの派遣を要請してきた。政府関係者は「向こうは要請のレベルを段階的に引き上げてきた。『協力して難局を乗り切り友好関係を強化したい』というメッセージだろう」と解釈している。
7日の日中首脳会談後に発表された「日中共同プレス発表」にも「双方はPKO(国連平和維持活動)、災害救援等の分野で協力の可能性を検討」との項目があった。ギョーザ事件や東シナ海ガス田開発など懸案を抱えたままの日中関係だが、震災支援が結果的に政治的な距離感を縮めたのは確かなようだ。
対中派遣について防衛省幹部は「人民解放軍の放出物資だけでは被災者に行き届かない。よほど物資がほしいのだろう」と分析。同時に「旧軍との関係で、陸上自衛隊の派遣は難しい。空自なら外で活動せず、荷物を置いて帰ってくるだけなので現地での摩擦は少なくて済む」と語った。
自衛隊は中国の軍備増強に神経をとがらせてきたが、同時に福田政権下で日中の防衛交流を活発化させる動きも出ている。今年2月に自衛官トップの斎藤隆統合幕僚長が訪中、石破茂防衛相の年内訪中も計画されている。また昨年11月には中国海軍の駆逐艦が初めて日本に寄港。6月に海上自衛隊の艦船が初訪中する予定だ。
自衛隊機の派遣が、日中防衛交流の機運を加速させる可能性はある。28日午後、外務省の担当者から中国の要請内容について報告を受けた二橋正弘官房副長官は「淡々とやりましょう」と指示した。
中国にとって自衛隊は「旧日本軍」というイメージがある。日の丸をつけた輸送機が実際に中国上空を飛ぶ際、世論がどう反応するかは予測ができない。
だが、胡錦濤国家主席は5月7日に福田康夫首相と会談した際、個々の問題を認めつつも共通の利益を求める「大局観の重要性」を共有し、「日本重視」の姿勢を示した。7万人近い死者を出した地震で、人民解放軍による昔ながらの「人海戦術」では、復興ができないと共産党指導部が判断したとも受け取れる。
地震発生後、中国政府や外務省は記者会見の度に「テントや仮設住宅の不足」を強調してきた。被災者用のテントは約330万張りが必要だが、約40万張りしか被災地に届いていない。国際社会からの援助は急務なのだ。
自衛隊派遣要請の決断には、人的援助第1号として活動した日本緊急援助隊への評価も後押ししたようだ。同隊は4日間活動し、生存者救出はできなかった。だが、四川省幹部は帰国する援助隊に日本語で「ありがとうございました」と激務をねぎらい、中国メディアも隊員の不眠不休の捜索を報道した。
震災を機に中国側の日本への警戒感は少しずつ解けてきた。在北京日本大使館には、日本援助隊の活動初日、湖南省の中国人男性から電話があり、「子供の時、祖父から日本軍の蛮行をよく聞かされ、日本が大嫌いだった。しかし、日本援助隊員の『一切の労苦をいとわない』との言葉に涙が出るほど感動した」と話したという。
とはいえ、中国は過去の自衛隊の海外派遣に対し過敏に反応してきた。04年のイラク派遣の際も曽慶紅国家副主席(当時)は「中国にとって敏感なところもある」とけん制。世論も自衛隊に対し警戒心を解けずにいた。
今回、共産党指導部は国内の「対日観の変化」を把握した上で、異例の方針転換を図ったとみられる。だが、世論は歓迎一色とは言えず、中国のインターネット掲示板には早くも「日本の軍隊に中国の領土は踏ませない」などと否定的な書き込みが寄せられている。一抹の不安が残る受け入れとなりそうだ。【北京・堀信一郎】
成都市で清掃員の男性、何高平さん(52)は「被災者に貢献してくれるなら支持するし、日本政府に感謝する。友好往来が増えれば、歴史問題による矛盾も必ず減ってくると思う」と笑顔で話した。
成都市内の避難所にいる証券会社社員の男性、揚運穎さん(24)は「昔のことは昔のことに過ぎない。旧日本軍の問題は確かにあるが、現在の日本は以前とはまったく違い、非常に発展した国だ。今回の大地震でも大いに援助してくれている」と淡々と話した。
一方、綿陽市の女性ボランティア、孫静さん(26)は「確かに第二次大戦当時の日本軍のイメージは非常に悪い。だが、それは歴史の問題だ。今回の大地震で、日本は他の国より早く救援隊を送ってくれた。日本の行為に感謝している」と言い、感謝を繰り返した。【成都(中国四川省)大谷麻由美、庄司哲也】
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