返事とは?/ キャッシュワン
[ 39] 第2回 あいさつと返事--マナーの基本中の基本,今一度互いにチェックを:ITpro
[引用サイト] http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070220/262554/
気持ちよく仕事をすることは,自分のためでもあり,相手のためでもある。誰もが気持ちよく仕事ができる環境にするための“基本中の基本”は,「大きな声でのあいさつ」と「元気な返事」だ。朝すれ違ったら,「おはようございます!」と笑顔であいさつを交わしているだろうか。誰かに呼ばれたら「はい!」と気持ちよく返事しているだろうか。今一度互いにチェックしてみよう。 私の主な仕事は,講師として研修を実施することだ。当然朝は,教室に入ってくる参加者に「おはようございます」と声を掛けるのだが,返事をしてくれない人が少なからずいる。そういえば,と思い出すのが企業を訪問する際によく見かける光景である。 会社の入り口には,守衛さんや受付の人がいることが多い。彼ら,彼女らは,会社に入ってくる人すべてに「おはようございます」と元気に大きな声であいさつしてくれる。ところが,こういう場面でホールに守衛さんや受付の人の「おはようございます」という声だけが響いて,社員が素通りする光景をよく見かける。ザンネンなことである。せっかく声を掛けてくれているのだ。自分も「おはようございます」と返事をするべきだろう(図1)。朝一番で声が出にくいとしても,せめて会釈くらいは返したい。 あいさつといえば,ある会社に中途入社した知人の話。割り当てられた席は,年長者ばかりが座っているところだったそうだ。入社した初日から,「おはようございます」とあいさつをして席に座るようにしたのだが,誰も返事をしてくれない。それどころか,振り向きもしてくれなかった。 だが,彼女はめげなかった。数週間あいさつを続けていたら,1人,2人と,小声ではあるが返事を返してくれるようになり,数カ月たった時には,相手から先にあいさつされるようになった。さらに,仕事上の情報交換が活発になるという副産物もあったという。返事がなくても,自分は「あいさつするのだ」と決めて行動し続けたことが,結果的には職場の環境を整え,仕事がしやすい状態を作り出したのだ。 このケースのように,自分からあいさつしても返事が返ってこないことは多いかもしれない。だが,返事をしない人に悪気はなく,自分にあいさつされていることに気付いていない場合もある。こんな時は,名前付きでのあいさつがお薦めだ。「○○さん,おはようございます」と,返事してほしいと思う相手の名前を呼ぶのである。名前を呼ばれると,さすがにたいていは返事をしてくれる。これを1週間ほど繰り返しているうちに,だんだん自然にあいさつを交わせる関係になるだろう。諦めない。これが大切だ。 あいさつと同様に大事なのが,返事である。私が担当する研修では,出席を取ったり,講義中に指名したりする際,「○○さん」と相手の名前を呼び掛ける。この時,よく感じるのは,「名前を呼ばれても返事をする人が少ない」ということである。 実は,これは若手社員に限ったことではなく,中堅社員でもマネジャーでも,呼ばれて「はい!」と元気よく返事をする人はあまり多くない。ちょっと気になったので,「皆さん,職場でちゃんと返事していますか?」,「部下を呼んだ時,皆さんの部下は『はい』と返事しますか?」と尋ねてみると,「そういえば,あまり返事しないかなあ」という答えが返ってくる。 だが,これでよいのだろうか?「仕事の指示をしたい」,「現在の進ちょくを確認したい」など,呼びかけた側に意図があるから,名前を呼ぶのだ。それを黙って“ぬぅ〜”と近づかれたり,返事なしに書類を渡されたりしたら,呼び掛けた側としては気持ちよいものではない。上司や先輩であろうと,部下や後輩であろうと,人に呼び掛けられたら,何はともあれ元気よく「はい!」と返事をしたいものだ。 半年ほど前のことだが,とある企業で新入社員研修を担当させていただいた。ここでも気になったのは,彼らが返事をしないことだった。この会社の新入社員はやる気に満ちあふれ,研修の最終日に取り囲まれて質問攻めにあった。その中で,こんな質問があった。「田中さん,社会人の先輩として僕たちに何かとっておきのアドバイスを下さい。これだけはやった方がいい,ということを教えていただけますか」。そこで私は,初日からずっと気になって,何度も注意していた返事のことを再度述べた。「本当に基本的過ぎて『なあんだ』と思うかもしれませんが,実は何よりも大切なことを言いますね。皆さん,名前を呼ばれたら,『はい』と元気よく返事をしてください。これから配属先に行って,上司や先輩から何度も呼ばれると思いますが,その都度,元気に明るく『はい』と言って立ち上がる。それを続けることがきっと自分自身のためにもなると思いますよ」。すると,彼らは黙ってうんうん肯いているので,「ほら,こういう時も返事でしょ?」と促すと,「はい!」と言ってくれた。 あいさつや返事のように,ちょっとしたことから職場は活性化していく。「誰もしていないからやらない」のではなく,まずは自分から始めてみる。やる気さえあれば簡単なことだ。 「顧客満足度」とは何かを一度きちんと考えてみたい人にお薦めの入門書。「顧客満足」とは,「顧客を満足させること」ではなく,「顧客が満足すること」である,という言葉が印象的。 イページの各機能が利用できません。「ITエンジニア必修講座100」の記事はサービス停止中もお読みいただけます。 |著作権・リンクについて|個人情報保護方針/ネットにおける情報収集/個人情報の共同利用について|サイトマップ| |
[ 40] スパムメールに返事を出したら――体験レポート | WIRED VISION
[引用サイト] http://wiredvision.jp/archives/200302/2003022104.html
多くの電子メール受信箱をジャンクメールで汚すスパム業者は星の数ほどいるが、彼らにみすみす儲けさせてやるほど愚かな人間はそういない。 ならばスパム業者たちはどこから利益を得ているのだろう? 彼らから何かを買ったと認めるそぶりすら見せる人はいないというのに。それともスパム業者の多くは貧困にあえいでいて、ゆっくり飢え死にするのを待つばかりの有様なのだろうか? おおかたのスパム業者は、人が自分たちの商品を買ってくれるかどうかには全く興味がないらしい。代わりに、すさまじい共食い的、ネズミ講的やり方で他のスパム業者から利益を奪っている。 つまり、ほとんどのスパム業者は、別のスパム業者に人々の電子メールアドレスを売って利益を得ているのだ。買った業者は、さらに別の業者にアドレスを売る。自分の尾を食べる蛇のように、そうやって利益が輪の中をぐるぐると回っているのだ。 そこでワイアード・ニュースでは、最近届いたジャンクメールの中からランダムに選んだ75通に対して詳しい資料を請求する返信メールを送り、スパム業者の輪の実態を探ってみることにした。実験には、6つの無料電子メールサービスで取得した10余りのアカウントを使った。 まずわかったのは、スパムメールに返信すると、必ずスパムメールが増えるということだ。事実、テストしたスパム業者の56%が、要求した製品やサービスの情報について何の返答もよこさず、こちらが返信に使ったメールアドレスを他のスパム業者の手に渡して(おそらくは売って)いた。そしてアドレスを入手した先の業者も、やはり約半数が製品情報の要求には応えず、さらに別のスパム業者にアドレスを横流ししただけだ。 しかし、これら「まとも」な業者の大半が、そもそもメールの受信者が自社の宣伝メールを要求していなかったことを知らなかった。おそらくメールアドレスを売った側が、このアドレスの持ち主は君たちの商品について知りたがっていると吹き込んだのだ。中にはスパムがどのような行為かということ、あるいはスパムがとても「まとも」とは言えないビジネス手段であることをわかっていない業者もいた。 メールで「国際電話100時間無料」を謳っていた業者の場合、問題のテレフォンカードは87ドルの会員料を払って「電話クラブの特典」を有効にしなければ使えなかった。 「自宅で稼ごう」とさまざまな方法を紹介してきたメールに返信したところ、数ページにわたる『マイクロソフト・ワード』文書が3種類送られてきた。1つは古臭いドットマトリクス・プリンターで印刷したと思われる文書で、「見込みあるセールス先」のメールアドレスとともに、キッチン起業家(つまりはスパム業者)としてのキャリアを始めるのに必要なソフトウェア製品の価格表が記載されていた。 10ドル支払うと、「興味をそそる」商品を売り込むことで「有望顧客」のメールアドレスや住所を集め、それを低金利の不動産ローン仲買業者や自動車販売業者に売りさばく方法を教えてきた業者もいる。 12ドル出せば、インターネットで大儲けを夢見る人々に『イーベイ』のオークションで商品を売る方法を伝授する11ページの文書が手に入る。内容の大半は、当のイーベイ・サイトのヘルプファイルから引用しただけものだ。 「有望顧客リスト1万件!!」と謳ういくつかのスパムメールは、「あなたの売り込み先データベースを強化」することを約束しているが、いずれも現在持っている顧客データベースを提供しなければプログラムには参加できない。それと引き換えに、さらに月額35?50ドルの料金を支払えば、他の参加者のデータベースのコピーが手に入る仕組みだ。 10ドルで「あらゆる人のあらゆることがわかる」という魅惑的なメールに返信したところ、複数の住所と、一般に公開されているデータベースのURLがいくつか、それにインターネットの検索方法を印刷した薄汚い紙が1枚送られてきた。 スパムで宣伝されていたものの中には、1瓶30ドルの『サイアグラ』(Siagra)というのもあった。中にぎっしり詰まっているのは植物を原料とする興奮剤で、服用すればペニスだけでなく全身を何日も興奮状態に保つという触れ込みだ。また、実際使うのは恐ろしいが、電気掃除機の吸い込み口に取り付け、体のプライベートな部分に吸い付かせる18ドルの器具もあった。匂いも見た目も食用油脂としか思えない12ドルのクリーム(写真)の容器には、「丈夫な髪の毛がふさふさ」生えてくるといかにも重々しく書いてあった。 スパムに返信したメールのうち11%は、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に苦情が寄せられたため、業者のアカウントが閉鎖されたというメッセージとともに戻ってきた。 スパムで宣伝されていたポルノサイトを半分ほど訪問したところで、調査に使っていたコンピューターが不快なポップアップ広告を作り出すスパイウェアで一杯になったのだ。そしてメールの受信箱には、誰の目にも焼きつくような超過激ポルノのスパムメールがあふれた。もっとも、見飽きてしまえばどれも同じようなものだが。 |
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