記憶とは?/ アットローン
[ 48] 記憶の心理学(物忘れ、デジャブ、思い出)
[引用サイト] http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/koneko/kioku.html
一人の青年が花をもって恋人にプロポーズに行きます。ところが、出てきた女性は戸惑った顔をして部屋に戻り、電話をかけます。その声が、聞こえてきます。 プロポーズし、結婚し、子供が産まれ、育っていった、その記憶を無くしてしまったのです。彼はがく然として立ちすくみます。 一生懸命暗記したものでも、一晩たつと、見事に忘れてしまいます。「ああ、なんて私は頭が悪いんだろう」と思ってしまいますが、そんなことはありません。心理学の研究によると、記憶は、覚えた直後に急激に忘れていくことがわかっています。 今、私は高校時代の無数の出来事のほとんどを忘れています。でも、今も覚えている高校時代の思い出は、たぶん、この先もずっと覚えていることでしょう。 ところで、私たち凡人は、記憶力のなさを嘆きますが、記憶力が高すぎることを悩んでいた人もいました。この人は、芸人として、たくさんの数字や言葉を覚える芸を見せていました。 彼にとって、覚えることはそれほど難しくありませんでした。しかし、忘れることができないのです。今日のステージで覚えたことが、次のステージになっても忘れることができず、混乱しそうになったこともあるそうです。 ほんの一瞬だけの記憶です。雑踏を歩いていて次々とすれ違う人の顔、確かに一瞬目に入りますが、記憶に残ることはなく、流れすぎていきます。 アドレス帳の電話番号を見る、電話をダイヤルする。このときは覚えていますが、そぐに忘れて、必要なときはまたアドレス帳を見ます。短期記憶は、10秒ぐらいの短い記憶です。数字でいえば、普通7つ前後しか覚えられません。 小さな子供が一生懸命、自分の家の電話番号を覚えています。覚えてはすぐに忘れ、また覚える。こうして繰り返していくうちに、もう忘れなくなります。これが、長期記憶です。 パソコンに何かを記憶させるときには、まず人間の言葉が、パソコンのデジタルなデータに変えられます。そのデータが、フロッピーやハードディスクに蓄えられます。そして、必要なときには、データを検索して情報を呼び出します。 テスト問題ができないとき、そもそも授業中に頭に入っていなければ、符号化に失敗していたことになります。一文字違いで間違えた場合などは、貯蔵している間に記憶が変形してしまったわけです。のどまで出かかっているのに、思い出せないというのは、検索に失敗したわけです。 考える必要もなく、知らないと答えるでしょう。あなたが、どんなに分厚いアドレス帳を持っていても、総理の番号など、ある訳ないと、常識でわかるからです。この人間の検索力は、素晴らしいものです。機械だと順番に調べていって、最後まで調べて、ようやく「アリマセン」と回答があるのですから。 記憶が変化していくというのも、人間ならではですね。たいてい、自分に都合の良い記憶になったり、美化されたりします。 初めての経験なのに、前にも同じことが会ったような気がする。考えれば考えるほど、確信が深まる。これをデジャブー(既視感)といいます。お話し好きの人は、生まれ変わりだとか、タイムスリップだとか、いろいろ想像力を発揮したいところでしょうが、心理学的には、記憶の錯覚です。 以前経験したはずなのに、全く記憶に残っていないことはよくありますよ。デジャブーは、その反対です。とはいっても、デジャブーって、やっぱり不思議な感覚ですよね。 金星人にさらわれて宇宙を旅したという記憶を持っている人がいます。しかし、記憶にあるからといって事実とは限りません。記憶の中だけでストーリーが出来上がってしまうことがあります。 アメリカで裁判になった事例です。ある女性が心理療法を受けているうちに、むかし父親にレイプされ、2度も人工中絶を受けていたことを「思い出し」ました。ところが、医者が診察してみると、彼女は男性経験はなく、もちろん妊娠などしたことはありませんでした。 自分の願いや不安、イメージ、人からの誘導質問や暗示などによって、記憶が作られてしまうことがあるのです。裁判の証人の記憶にも、その危険性があると言う人もいます。 (シュワルツネッガーが主演した映画「トータルリコール」は、作られた記憶が大きなテーマでした。リコールは、心理学用語では、記憶の再生という意味です。) 私たちの思い出には、楽しい思い出もあれば、辛い思い出もある。また、人それぞれ苦労した人もいれば、楽してきた人もいる。 |
[ 49] 新・記憶術講座/高校受験・大学受験・資格取得
[引用サイト] http://kiotech.net/
ほとんどの方はものを覚えるときに、ぶつぶつと唱えたり、参考書やノートの暗記項目を目隠しして、反復学習をしているのではないでしょうか。 これではいくら時間があっても足りません。趣味やスポーツに時間を割くゆとりもなく、睡眠時間を削ってひたすら勉強に明け暮れる。執念と根性のある人のみが勝つ受験戦争を、今までの方法で勝ち抜く自信がありますか? それが記憶術です。記憶術なら、視覚的なイメージの力を利用して脳に焼きつけるので、一度に大量の暗記項目が覚えられるのです。 記憶術は繰り返し唱えたり、何度も復習したりする必要がないので、とてもスピーディーに、しかも着実に覚えることができます。 暗記項目が多くなると、だれでも覚えるのは苦痛なものです。でも、記憶術はとても楽しく覚える技術なので、今までの勉強にくらべて頭が疲れません。 このほか、記憶術を身につける過程で得られる能力に、「集中力が強化される」「整理能力がつく」「創造力が豊かになる」などの副産物があります。覚えるための技術が得られるだけでなく、大脳全体が良くなることが大いに期待されるのです。 記憶術は、暗記を必要とするあらゆる試験に威力を発揮する丸暗記の技術です。キオテックの記憶術講座では、実際の受験科目や参考書ごとに変わる、多様なチャート形式に対応できる応用テクニックを身につけていただくために、コースを目的別に3つに分けました。記憶術は、受験を控えたあなたの強力な秘密兵器となることでしょう。 部活で忙しい。伸び悩み。ライバルに差をつけられた…。そんな悩みを持つ中学生のみなさん。記憶術を試してみませんか! 記憶術なら勉強嫌いの人でも苦手科目が楽しく覚えられ、集中力もつきます。2ランク上の高校合格も夢ではありません。 暗記科目が苦手な方、受験科目が多い方、特に世界史や日本史で受験する方には、記憶術がおすすめです。短期間で偏差値は大幅にアップし、無理といわれている一流大学への一発合格も夢ではありません。記憶術であなたの人生は右肩上がりになります。 社会人になると、仕事に物理的・心理的なエネルギーを奪われ、なかなか思うように受験勉強が進まないのが常です。しかも、10代の頃にくらべて記憶力や集中力も衰えを感じるようになります。 記憶術は基本技術さえ身につければ、あらゆる資格試験に応用できますが、本講座では特に左の資格試験について重点的に例題を採り上げて、詳しく応用技術を解説しています。 学校の勉強では主に言葉や計算、論理などをつかさどる「左脳」を使ってきました。記憶術は左脳だけではなく、イメージ脳、あるいはアナログ脳ともいわれる「右脳」を意識的に使って覚えます。右脳は図形や映像の記憶をつかさどるばかりでなく、直感やひらめき、全体的な情報処理などにも関係しています。 つまり、記憶術は脳の全体を有機的に働かせて覚えるから、一度で覚えられ、忘れにくいのです。では実際に記憶術がどんな覚え方をするのか、最も初歩的なテクニックをご紹介しましょう。 試験では、人物と事件や作品などを結びつける問題がよく出題されます。たとえば、文学史の「樋口一葉の代表作品=たけくらべ」という項目を覚えなければならないとしましょう。 樋口一葉は五千円札の中にいる人だということを知っていれば、次のようにイメージできます。 実際にはありえない出来事ですが、記憶術ではこのようにSFやマンガのような突飛な場面を頭に思い描きます。いわば、頭の中に珍しい「事件」を起こすわけですが、これは「珍しい事件や異常な体験は忘れない」という心理学的法則にもかなった方法です。 記憶術に特殊な才能はいりません。学校の成績や年齢、物覚えの良し悪しなどにあまり影響されずに、だれでも身につけることができるのです。その意味では、記憶術は自転車や水泳と同じです。正しい方法で練習すれば、だれでも記憶術を使えるようになります。 秀才といわれる人は、実は勉強が好きになった人なのです。好きなことには集中できます。だから、好きになった科目は成績が上がります。成績のよい科目はますます好きになる。さらに成績が上がる…。 記憶術がすばらしいのは、嫌いな科目でもおもしろく覚えられることです。マンガチックに覚えるので、いつのまにか覚えることが楽しくなります。そうなれば、もはやガリ勉秀才なんて恐れる相手ではなくなります。 先ほど記憶術に特殊な才能はいらないと述べましたが、もちろん、どんなことにも個人差はあります。記憶術では、おもしろいことが好きな人のほうが有利です。たとえば次のような人は、標準よりも早く記憶術に習熟することができるでしょう。 |
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